高齢者歯科
- Q口腔機能低下症とは何ですか?
- A口腔機能低下症とは、食べる・話す・呼吸するなどの口腔内の機能が衰えてきた状態のことを指します。
これは高齢者に多く見られ、歯の喪失や歯茎の弱化、舌の動きの低下などが原因となり、食事や会話に支障をきたすことがあります。早期に適切なケアを行うことで、改善が可能です。 - Q口腔機能低下症は誰にでも起こるのでしょうか?
- Aはい、加齢に伴って誰にでも起こり得ます。
特に70代以降になると、噛む力、飲み込む力、話す力などが少しずつ衰えてくることが一般的です。
ただし、早期に対策することで進行を防いだり、機能を維持・回復することが可能です。 - Q口腔機能低下症は放置しても大丈夫ですか?
- Aいいえ、放置はとても危険です。
口腔機能の低下は、栄養不足、誤嚥性肺炎、フレイル(虚弱化)など、全身の健康にも深刻な影響を及ぼすリスクがあります。
「少し気になるな」と感じた時点で、早めにご相談いただくことをおすすめします。 - Qどんな症状があるときに受診すればいいですか?
- A以下のような症状があれば、受診をおすすめします。
・食事中によくむせる
・噛むのに時間がかかる、疲れる
・口の乾燥が気になる
・発音が不明瞭になった
・硬いものを避けるようになった
・舌や頬の力が弱くなったと感じる
少しでも当てはまることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。 - Q 口腔機能の検査はどのように行いますか?
- A当院では、専用の検査機器や簡単な運動テストを使い、口腔機能を総合的に評価します。
・噛む力(咀嚼能力)
・飲み込む力(嚥下機能)
・唇・舌の動き(口腔運動機能)
・唾液の量(唾液分泌量)
これらを丁寧にチェックし、結果に基づいて適切なケアやリハビリプランをご提案しますので、安心してお任せください。 - Q口腔機能はトレーニングで本当に改善できますか?
- Aはい、十分改善が期待できます。
口の周りの筋肉や舌は、適切なトレーニングによって強化できることがわかっています。
特別な道具は必要なく、自宅でも簡単に続けられる体操を中心にご指導いたします。
継続することで、食事や会話がラクになったと感じる方も多いです。 - Q治療にはどれくらい時間がかかりますか?
- A口腔機能低下症の改善には、ある程度の継続したトレーニングが必要です。
早い方では数か月で効果を感じ始めますが、状態によっては半年以上かけてじっくり取り組む場合もあります。
無理なく、できることから一緒に進めていきますのでご安心ください。 - Q入れ歯を使っていますが、口腔機能は低下しますか?
- A入れ歯を適切に使っていれば、噛む力を補うことができます。
ただし、合わない入れ歯を使い続けていると、噛む力が弱まったり、口の筋肉が衰えてしまうことがあります。
違和感や噛みにくさを感じる場合は、早めに調整や作り直しを検討しましょう。 - Q 家でできる簡単な予防法はありますか?
- Aはい、次のような簡単な方法がおすすめです。
・1口30回を目安によく噛んで食べる
・毎日、口の体操(パタカラ体操など)を行う
・唾液腺マッサージで唾液の分泌を促す
・歯磨きを丁寧にしてお口の清潔を保つ
・積極的に会話を楽しむ
どれもすぐに始められるものばかりですので、ぜひ今日から意識してみてください。 - Q通院頻度はどれくらい必要ですか?
- Aお口の状態やトレーニングの進み具合によりますが、1〜2か月に1回程度の定期チェックをおすすめしています。
特に初期は、トレーニングの進み方を一緒に確認しながら、無理なくサポートしていきます。 - Q相談だけでも受けてもらえますか?
- Aもちろんです。「少し気になる」「もしかして口腔機能が落ちてきたかも」そんな段階でのご相談も大歓迎です。
早めに気づき、対応することで、よりよい状態を長く維持できます。
お気軽にクドウデンタルクリニックまでご相談ください。

「最近、食べ物がうまく噛めなくなった」
「飲み込むのが苦しくなってきた気がする」
「話すときに言葉がもつれるようになった」
こういった小さな変化を感じたことはありませんか?
それは、年齢とともに誰にでも起こる「口腔機能の低下」のサインかもしれません。
川崎市のクドウデンタルクリニックでは、いつまでも「自分の歯で」「自分の口で」食べ、話し、笑える生活をサポートするために、高齢者歯科に力を入れています。
特に重要視しているのが「口腔機能低下症」への早期対応です。
「もう歳だからしょうがない」
そんなふうにあきらめる必要はありません。
私たちクドウデンタルクリニックは、患者様一人ひとりが、できるだけ長く、自分の口で「食べる・話す・笑う」人生を楽しめるように、心を込めてサポートしていきます。
口腔機能の低下は、適切なケアで防げる・遅らせられる時代です。
もし少しでも不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
口腔機能低下症とは?

口腔機能低下症とは、加齢に伴って口腔の機能が低下する状態のことを指します。
具体的には、食事や会話、呼吸などの生活の中で重要な機能に支障をきたし、日常生活の質が低下してしまうことが多いです。
口腔機能低下症の症状には、以下のようなものがあります。
噛む力が弱くなる
食事がしにくくなる(食べ物が噛み切れない、飲み込みにくい)
舌がうまく動かせない
口の中が乾燥しやすくなる(口腔乾燥症)
話しにくくなる、発音に支障が出る
このような状態は、食事が難しくなったり、食べ物を飲み込むことが苦痛になったりするため、栄養不足や体調不良を引き起こす原因になります。
また、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)などの重大な健康問題を引き起こすこともあります。
なぜ高齢者にとって「口腔ケア」が重要なのか?
「歯が痛くないから、歯医者に行かなくていい」
そんなふうに思われる方も多いかもしれません。
しかし、口腔機能は知らない間に少しずつ低下していきます。
初期の段階では自覚症状が少なく、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。
高齢になると、歯周病の進行や唾液の分泌量の低下、舌や頬の筋肉の衰えなど、さまざまな要因が重なり、口腔機能の低下が一気に進むことがあります。
また、口の中のトラブルは、全身の健康にも大きく影響を与えることがわかっています。
心疾患
糖尿病
誤嚥性肺炎
フレイル(虚弱)
これらはすべて、お口の健康と深い関わりがあるのです。
だからこそ、
「自分の歯で食べられる」
「楽しく会話ができる」
そんな当たり前を守るために、日頃からの口腔ケアがとても大切なのです。
口腔機能低下症の主なサイン
次のような症状を感じたら、口腔機能低下症のサインかもしれません。
食事中によくむせるようになった
噛む力が弱くなったと感じる
口が乾きやすい
食事に時間がかかるようになった
言葉がはっきりしなくなった
顔の筋肉の衰えを感じる
硬いものを避けるようになった
口の中の清掃が難しくなった
これらは見逃しがちな変化ですが、早めに歯科医院で相談することをおすすめします。
当院で行っている「口腔機能低下症」対策
クドウデンタルクリニックでは、以下のような取り組みを行っています。
1. 口腔機能の精密診断
まずは、今の口腔機能の状態を正しく把握することが大切です。
当院では、専用の検査機器を使い、
噛む力
飲み込む力
唇や舌の動き
唾液の量
口腔衛生状態
などを総合的にチェックします。
検査結果をもとに、一人ひとりに最適なケアプランを立てていきます。
2. 口腔リハビリテーション(MFT)

口腔筋機能療法(MFT)は、口の周りの筋肉や舌をトレーニングする療法です。
噛む力や飲み込む力、発音する力を鍛えることで、機能低下を防ぎ、回復を促します。
トレーニングといっても、難しいものではありません。
「舌を動かす」「頬をふくらませる」といった、簡単にできる動きが中心ですので、誰でも気軽に取り組んでいただけます。
3. 義歯やインプラントによる機能回復

歯を失ったまま放置してしまうと、噛む力や発音能力が大きく低下します。
当院では、しっかり噛める義歯(入れ歯)や、インプラント治療にも対応し、食べる力を取り戻すサポートを行っています。
義歯も「合わないまま我慢」する必要はありません。
お一人おひとりのお口にぴったり合った、違和感の少ない義歯をご提案します。
4. 歯周病の徹底管理

高齢者の方に多いのが、「自覚のない歯周病」です。
歯を支える骨が徐々に溶け、最終的には歯が抜けてしまうことも…。
当院では、定期的なクリーニングと歯周ポケットのケアを徹底し、歯周病の進行を防ぎます。
口腔機能を守るために、ご家庭でできること
ご自宅でもできる、簡単なケア方法をご紹介します。
しっかりとよく噛んで食べる
口の中を清潔に保つ(1日2回以上の歯磨き)
唇や舌を意識して動かす体操を取り入れる
唾液腺マッサージを行う
水分を十分に摂る
話す機会を積極的に持つ(電話やおしゃべりもOK)
特別なことをしなくても、小さな積み重ねが将来の健康に大きな違いを生みます。
口腔機能低下症に関するよくある質問 (Q&A)