インプラント
トラブルリスクを回避した安全なインプラント治療

歯を失うと、食事がしづらくなったり、会話に自信が持てなくなったりすることがありますよね。
そんなお悩みを解決する方法のひとつが、インプラント治療です。
インプラントは、失った歯の代わりに人工の歯を入れる治療で、見た目も機能も自然の歯のように回復できるため、多くの患者様に喜ばれています。
しかし、インプラント治療には慎重な計画と高い技術が求められます。
実際、インプラントにはトラブルが発生する可能性もあり、そのリスクを避けるための対策が非常に重要です。
当院では、治療の前に詳細な検査を行い、最適な治療法をご提案していますので、安心して治療を受けていただけます。
インプラント治療について、少しでも不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
インプラントのトラブル事例とその対策について

インプラントはとても優れた治療法ですが、まれにトラブルが起こることもあります。
治療を受けた後、しっかりとケアをしているつもりでも、何かしらの問題が起きることがあるため、事前にそのリスクを知っておくことが大切です。
インプラントが「骨にしっかり固定されない」

インプラントが骨にうまく固定されない場合、インプラントがぐらついたり、痛みを感じることがあります。
これは、インプラントを入れる場所の骨が足りない場合や、骨の質が悪い場合に起こることがあります。
対策
当院では、治療を始める前に必ず精密なCTスキャンを使って、骨の状態をしっかり確認します。
これにより、必要に応じて骨を再生する「GBR法」や「サイナスリフト法」を行うことができます。
また、シミュレーションソフトやサージカルガイドを使用して、インプラントの位置を最適に決めますので、確実に固定できるように治療を進めます。
インプラント周辺の「感染」

インプラント周辺で感染が起きると、腫れや痛みが生じ、最悪の場合、インプラントが使えなくなることもあります。
感染は、手術後のケアが不十分だったり、治療後に無理に負担をかけたりすることで起こることがあります。
対策
当院では、手術時に「クラスB滅菌機」を使って、全ての器具を徹底的に滅菌します。
また、手術中にはラバーダムを使い、無菌的な環境を保ちながら処置を行います。
さらに、感染を防ぐために、治療後のアフターケアもしっかりとサポートしています。
患者さまにも、治療後の注意点をしっかりお伝えし、感染を防ぐために必要なケアをお願いしています。
インプラント治療後の「痛み」や「脱離」

インプラント治療後に、インプラントが外れたり、治療した場所が痛くなったりすることがあります。
これは、インプラントの周りに圧力がかかりすぎたり、骨の成長がうまくいかなかったりする場合です。
対策
インプラント治療の成功には、骨の状態や歯周囲の状況をしっかり見極めることが重要です。
事前の精密検査でお口の中の状態を詳しく調べ、治療計画を立てます。
骨の状態が悪い場合は、追加の処置を行うことで、インプラントがしっかりと安定するようにサポートします。
また、治療後の生活習慣(食事内容や喫煙など)が影響することもあるため、その点も詳しくアドバイスをしています。
インプラント周囲の「歯茎の退縮」

インプラント治療後に、インプラント周辺の歯茎が下がってきて、見た目が気になることがあります。
これは、インプラント周辺の歯茎が十分に定着しなかったり、手術後に必要なケアが行われなかった場合に起こることがあります。
対策
歯茎の状態を改善するために、インプラント周辺のケアを特に重要視しています。
治療前に歯茎の状態も含めて総合的に診断し、必要に応じて歯茎の形成を行うこともあります。
また、インプラント後には、歯茎がしっかり安定するよう、定期的なメンテナンスやチェックを行います。
当院でのインプラント治療

当院では、インプラント治療を安全かつ高精度に行うために、最新の医療技術を取り入れています。
治療を進める前に、患者さま一人ひとりの状況に合った治療計画を立て、最適な方法で進めていきます。
安心して治療を受けていただけるよう、無理のないスケジュールで進めていきます。
CTによる画像診断を基にした安全な手術

インプラント治療の成功には、正確な診断が不可欠です。
当院では、歯科用CT(Computed Tomography)を使用して、患者さまの口腔内や顎の骨の状態を3D画像で詳細に確認します。
治療前に骨の密度や形状、神経や血管の位置などを正確に把握できるため、安全で精密なインプラント治療が可能になります。
メリット
精密な診断
3D画像を使うことで、インプラント手術に必要な情報をより正確に得ることができます。
リスクの軽減
神経や血管の位置を事前に確認することで、手術中のリスクを減らします。
最適な手術計画
患者さま一人ひとりの状態に合わせた手術計画が立てられます。
シミュレーションソフト、サージカルガイド等

当院では、インプラントの手術をさらに精密に行うために、シミュレーションソフトとサージカルガイドを使用しています。
シミュレーションソフトを使うことで、手術前にインプラントの配置を仮想的に確認できます。
その後、サージカルガイドを使って、実際の手術中にインプラントを正確に配置することができます。
手術中の誤差を減らし、より正確にインプラントを埋入することができます。
メリット
精度の向上
インプラントの配置を事前にシミュレートすることで、手術中の誤差を減少させます。
最小限の侵襲
必要な範囲だけを正確に手術できるため、患者さまの負担が少なくなります。
早期回復
正確な配置により、インプラントの早期定着が促進され、回復が早くなります。
静脈鎮静法

インプラント治療は長時間に及ぶことがあり、緊張や不安を感じる患者さまも多いかと思います。
そこで当院では、静脈鎮静法を取り入れて、治療中にリラックスしていただけるよう配慮しています。
静脈鎮静は、点滴で薬を静脈に入れることでリラックスした状態にする方法です。
意識がありながらも、眠っているような感覚で治療を受けることができるため、術後の覚醒が早く、回復もスムーズです。
メリット
不安軽減
リラックスした状態で治療を受けられ、怖さや不安を感じません。
治療中の快適さ
長時間の治療もリラックスした状態で受けられます。
即時回復
静脈鎮静法による薬剤は効果が速く、治療後も比較的すぐに回復します。
感染対策(クラスB滅菌機など)

インプラント治療は、外科的な手術を伴うため、感染対策が非常に重要です。
当院では、クラスB滅菌機をはじめとした最新の滅菌設備を整え、使用する器具や材料はすべて徹底的に滅菌処理を行っています。
この滅菌機は、最高レベルの滅菌性能を誇り、細菌やウイルスを完全に排除することができます。
メリット
最高水準の衛生管理
徹底した滅菌処理により、感染リスクを最小限に抑えます。
安心して治療が受けられる
感染症を防ぐための対策がしっかりと行われているので、患者さまは安心して治療に臨むことができます。
骨が少ない方への対応

インプラント治療を行うためには、十分な骨の量と密度が必要ですが、骨が不足している場合でも、当院ではさまざまな方法で対応が可能です。
具体的には、GBR法、ソケットリフト法、サイナスリフト法といった技術を使用することで、骨が少ない場合でもインプラント治療を行うことができます。
骨の状態に応じて各治療法を適切に使い分けることで、より安全で確実なインプラント治療をご提供することが可能になります。
患者さま一人ひとりの骨の状態をしっかりと診断し、最適な方法をご提案いたしますので、どうぞ安心してご相談ください。
GBR法(骨再生療法)
インプラントを支えるには、しっかりした骨が必要です。
ですが、歯を失ってから時間が経っていると、骨がやせ細ってしまうことがあります。
そんな時に活躍するのが、GBR法(Guided Bone Regeneration:骨再生誘導法)です。
GBR法では、骨が足りない部分に人工骨や自家骨(自分の骨)を移植し、特殊な膜(メンブレン)で覆って保護します。
骨が自然に再生するのを誘導し、インプラントをしっかり支えるための土台を作っていく方法です。
GBR法のメリット
骨が少ない方でもインプラントが可能に
自然な骨の再生を促し、しっかりした土台を作ります。
長期的な安定
再生した骨がインプラントをしっかり支えるので、長持ちしやすいです。
自然な仕上がり
骨のボリュームを回復できるため、見た目も自然な美しさが得られます。

ソケットリフト法
上の奥歯のあたりは、インプラントを埋めるための骨が特に薄くなりやすい場所です。
そんなとき、ソケットリフト法を使うと、比較的負担が少なくインプラントを行うことができます。
ソケットリフト法は、インプラントを埋めるために作った穴(ソケット)から、上顎の骨の上にある空洞(上顎洞=サイナス)を押し上げてスペースを作り、そこに骨補填材を入れる方法です。
骨を大きく増やす必要がない軽度〜中程度の骨不足に適しています。
ソケットリフト法のメリット
身体への負担が少ない
骨を押し上げる範囲が小さいため、手術が比較的簡単で短時間ですみます。
同時にインプラント埋入ができることも
条件が整えば、ソケットリフトと同時にインプラント手術ができ、治療期間を短縮できます。
ダウンタイムが短め
侵襲が小さいため、腫れや痛みも比較的少なくすみます。

サイナスリフト法
ソケットリフトよりも大きく骨を増やす必要がある場合は、サイナスリフト法を行います。
サイナスリフトは、歯ぐきの側面からアプローチし、上顎洞(サイナス)の粘膜を持ち上げて、そこに骨補填材をしっかりと詰める方法です。
特に、骨の高さがかなり不足しているケースに用いられます。
サイナスリフト法のメリット
大きな骨不足にも対応
通常ならインプラントが難しいケースでも、しっかりと骨を作り出して治療が可能になります。
インプラント治療の選択肢が広がる
骨造成により、希望に合わせた位置やサイズのインプラントが選べるようになります。
長期的な安定を実現
十分な骨の厚みを確保できるため、インプラントが長期にわたって安定しやすくなります。
