歯周病治療
- 表面麻酔と局所麻酔で痛みを抑えます
- 歯ぐきを小さく切開し、歯根や骨を露出させます
- 歯石や感染した組織を、丁寧に除去します
- 必要に応じて、骨の形を整えます
- 歯ぐきを元に戻して縫合します
- Q歯周病は自然に治ることはありますか?
- A残念ながら、自然に治ることはありません。
歯周病は、原因となるプラーク(歯垢)や歯石をきちんと除去しない限り、どんどん進行してしまいます。
また、一度壊れた歯ぐきや骨は、自然には元に戻りません。
「そのうち良くなるかも」と放置せず、早めに歯科医院で適切な治療を受けることが大切です。 - Q歯周病の治療は痛いですか?
- A状態に応じて、できるだけ痛みを抑えた治療を心がけています。
スケーリングやルートプレーニングなどの処置では、知覚過敏のような軽い違和感が出ることもありますが、必要に応じて表面麻酔などを使用し、痛みを最小限に抑えます。
また、歯周外科手術(フラップ手術)では局所麻酔をしっかり行うため、治療中の痛みはほとんどありませんのでご安心ください。 - Q 歯周病になる原因は何ですか?
- A主な原因は、プラーク(歯垢)に潜む細菌です。
ただし、それに加えて、
・不十分な歯磨き
・喫煙
・ストレス
・不規則な生活習慣
・糖尿病などの全身疾患
・歯並びやかみ合わせの問題
など、さまざまな要因が関係しています。
つまり、歯周病予防・改善には、日々の生活習慣の見直しも大切なのです。 - Q歯ぐきから血が出るだけでも歯周病ですか?
- A血が出るのは、歯周病の初期サインかもしれません。
歯ぐきが健康な状態なら、歯磨き程度で血が出ることはありません。
血が出るということは、歯ぐきに炎症が起きている証拠です。
軽度のうちなら、適切な歯磨きとクリーニングで元に戻せる場合もありますので、早めにご相談ください。 - Q何歳くらいから歯周病になりますか?
- A人にもよりますが、20代からすでに始まっている人もいます。
「歯周病は年配の人の病気」と思われがちですが、実際には20代から軽い歯周病(歯肉炎)が始まっていることも珍しくありません。
最近は、若い世代でも生活習慣やストレスの影響で進行しやすくなっています。
年齢に関係なく、違和感を覚えたら早めにチェックを受けましょう。 - Q歯周病で歯がグラグラしています。もう抜くしかないですか?
- Aすぐに抜歯とは限りません。
歯ぐきの炎症をしっかり抑え、支えを取り戻せれば、ぐらつきが改善することもあります。
また、歯周外科治療や、場合によっては歯周組織再生療法などで、保存できる可能性もあります。
一人で悩まず、まずは状態を詳しく調べたうえで、最適な方法をご提案しますのでご安心ください。 - Q歯周病治療にどれくらい期間がかかりますか?
- A軽度なら1〜2ヶ月、中等度以上なら数ヶ月かかることもあります。
歯周病の進行具合やお口の環境によって期間は異なります。
治療後もメンテナンスが必要ですので、「治して終わり」ではなく、長期的なお付き合いと考えていただけると安心です。
当院では、患者さまと一緒に無理のないスケジュールを組んで治療を進めていきます。 - Q 歯周病を予防するために、家でできることは何ですか?
- A正しいブラッシングと、定期検診がポイントです。
具体的には、
・毎日ていねいに歯を磨く(特に寝る前)
・歯間ブラシやデンタルフロスを使う
・禁煙・食生活の改善
・ストレスをためない
・3〜4ヶ月ごとに歯科医院でチェックを受ける
これらを意識するだけでも、歯周病のリスクを大幅に減らすことができます。
クドウデンタルクリニックでは、患者さま一人ひとりに合わせたオーダーメイドの予防プランをご提案しています。
できるだけ歯を守るために ― 歯周病治療に本気で取り組んでいます

「最近、歯ぐきが腫れてきた」
「歯磨きすると血が出る」
「歯がグラグラしてきた」
そんな症状が出ている方は、歯周病が進行しているサインかもしれません。
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっているとも言われる、非常に身近な病気です。
放っておくと、大切な歯を失ってしまう原因になるため、早期発見・早期治療がとても重要です。
クドウデンタルクリニックでは、担当衛生士制によるきめ細やかなサポートと、科学的根拠に基づく本格的な歯周病治療を行っています。
「もう抜かないといけないかも…」とあきらめる前に、ぜひ一度、当院にご相談ください。
クドウデンタルクリニックの歯周病治療の特徴
【1】担当衛生士制で一人ひとりをしっかりサポート

当院では、担当衛生士制を採用しています。
患者さまごとに専属の歯科衛生士がつき、継続してお口の状態を管理していきます。
担当制にすることで、
お口の微妙な変化にも気づきやすい
生活背景や癖まで考慮したアドバイスができる
毎回ゼロから説明する手間がない
といったメリットがあり、より質の高いケアが可能になります。
患者さまにとっても、信頼できるパートナーができることで、安心して通っていただけます。
【2】科学的根拠に基づいた治療

ただ歯石を取るだけでは、歯周病は改善しません。
クドウデンタルクリニックでは、歯周病の進行度に応じて、正確な診査・診断を行い、科学的根拠に基づいた治療を行います。
軽度の場合はブラッシング指導とクリーニング、中等度以上の場合は、スケーリング・ルートプレーニングや歯周外科治療まで、一人ひとりに最適な治療プランをご提案します。
当院で行っている歯周病治療
ブラッシング指導

まず最初に取り組むのは、ご自身でできるセルフケアの改善です。
歯周病は、プラーク(歯垢)が原因の病気です。
つまり、毎日の歯磨きを正しくできるようになれば、かなり改善できる可能性があります。
担当の歯科衛生士が、
正しい歯ブラシの当て方
力加減
歯間ブラシやフロスの使い方
をわかりやすく丁寧にアドバイスします。
「今さら聞けない…」と思うような基本的なことも、遠慮なくご相談ください。
私たちは、患者さまの「できた!」を一緒に喜びたいと思っています。
スケーリング&ルートプレーニング(SRP)
プラークが硬くなって歯石になってしまうと、歯ブラシでは取れません。
歯石は、さらに多くの細菌のすみかとなり、歯周病を悪化させます。
そこで行うのが、スケーリング&ルートプレーニング(SRP)です。
スケーリング
専用の器具(超音波スケーラーなど)で、歯の表面や歯周ポケット内の歯石を除去
ルートプレーニング
歯根表面を滑らかにして、細菌が再び付着しにくくする
これらを徹底的に行うことで、歯周病の進行を抑え、健康な歯ぐきを取り戻す土台を作ります。
歯周外科治療(フラップ手術)

重度の歯周病では、ポケットが深くなりすぎ、通常の器具では奥深くの汚れまで届かないことがあります。
その場合、フラップ手術(歯周外科治療)を行います。
フラップ手術とは歯ぐきを一時的に開いて、歯の根っこや骨にこびりついた汚れ(歯石や感染組織)を、直接目で見ながらキレイに除去する手術です。
手術自体は1本〜数本の歯に対して行うことが多く、1回あたり30〜60分程度で終了することが一般的です。
歯周外科治療(フラップ手術)の大まかな流れ
これにより、歯周ポケットの深さが浅くなり、歯ぐきの炎症をコントロールできるようになります。
また、再感染のリスクも大きく減らすことができます。
フラップ手術のメリット
見えない汚れまで確実に除去できる
歯周ポケットを浅くし、再発リスクを大幅に下げる
歯ぐきの状態が安定し、歯を長持ちさせられる
歯周外科治療(フラップ手術)の注意点
痛みについて
局所麻酔をしっかり効かせたうえで行うので、手術中に痛みを感じることはほぼありません。
術後は、2〜3日程度、軽い痛みや違和感を覚えることがありますが、
痛み止めのお薬でコントロールできるレベルですのでご安心ください。
腫れについて
手術範囲によっては、軽く腫れる場合がありますが、通常は数日〜1週間ほどで落ち着きます。
大きく腫れたり、日常生活に支障が出ることはほとんどありません。
日常生活について
当日は激しい運動や長風呂を避ける、柔らかい食事を心がけるなどの簡単な注意点を守っていただければ、翌日から通常の生活が可能です。
歯周病を放っておくと、どうなる?

歯周病を放置すると、徐々に進行し、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
さらに、歯周病菌が血流にのって全身を巡ることで、下記のような命にかかわる全身疾患のリスクも高まることが、最近の研究で明らかになっています。
心筋梗塞
脳梗塞
糖尿病
誤嚥性肺炎
低体重児出産
「歯ぐきが少し腫れてるだけだから大丈夫」
そう思って油断していると、取り返しのつかないことになりかねません。早めの受診が何よりも大切です。
歯周病治療後も大切な「メンテナンス」

歯周病は、完治が難しい慢性疾患です。
治療して一時的に良くなっても、ケアを怠るとすぐに再発してしまいます。
だからこそ、定期的なメンテナンスが不可欠です。
クドウデンタルクリニックでは、治療が終わった後も、3〜4ヶ月に一度のメンテナンスをおすすめしています。
歯ぐきの状態チェック
プロによるクリーニング
ブラッシング指導の見直し
などを行い、歯周病の再発を徹底的に防ぎます。
担当の衛生士がずっとサポートしますので、一緒に健康なお口を守り続けましょう。
歯周病に関するよくある質問(Q&A)