子どもの矯正歯科(咬合育成)
- Q子どもの矯正って、痛くないの?
- A拡大床はゆっくりと顎を広げるため、基本的には大きな痛みはありません。
最初の数日は違和感を感じるお子さんもいますが、すぐに慣れるケースがほとんどです。 - Q拡大床をサボったらどうなる?
- A装着時間が足りないと、思うような効果が出ないことがあります。
慣れるまでは親御さんもサポートしながら、習慣づけていきましょう。 - Q将来的にワイヤー矯正が必要になることはある?
- A咬合育成で土台を整えても、細かい歯並びの仕上げが必要になる場合はあります。
ただ、成長をうまく利用できれば、治療期間が短縮できたり、抜歯矯正を避けられる可能性が高まります。 - Q何歳から咬合育成を始めたらいいですか?
- A目安は6〜8歳ごろ(小学校低学年)ですが、3〜5歳でも必要な場合があります。
上あごの成長は10歳前後でピークを迎えるため、できるだけ早めに相談いただくとより効果的な治療が可能です。 - Qうちの子は歯並びが悪くないように見えますが、矯正は必要ですか?
- A見た目だけでは判断が難しい場合もあります。
「噛み合わせ」や「あごの成長バランス」に問題があると、将来歯並びに影響することもあります。
気になることがなくても、まずは一度ご相談ください。(無料カウンセリングあり) - Qどれくらいの期間がかかりますか?
- A咬合育成(第1期治療)は1〜2年程度が目安です。
ただし、成長具合やお口の状況によって個人差があります。
その後、歯の生え変わりを待って第2期治療(本格矯正)へ移行する場合もあります。 - Q費用はどれくらいかかりますか?
- A初期検査・診断料、装置代、定期管理料などがかかります。
トータルでおよそ30万〜50万円前後が目安です(症例によって変動します)。
※医療費控除の対象となるため、確定申告で還付を受けられることもあります。 - Q拡大床は自分で取り外しできますか?
- Aはい。食事や歯磨きの際には取り外し可能です。
ただし、1日最低14〜16時間以上の装着が必要です。
外している時間が長いと効果が十分に得られないので、装着時間を守ることが大切です。 - Q日常生活で注意することはありますか?
- A 以下の点にご注意ください。
・装置を落としたり、無理な力を加えない
・紛失しないよう専用ケースに保管する
・定期的に装置を清掃し、清潔を保つ
また、強い舌癖(舌を前に押し出す癖)や口呼吸がある場合、並行して改善サポートも行います。 - Q他院で「経過観察でいい」と言われましたが、相談だけでも可能ですか?
- Aもちろん可能です。矯正の始め時や必要性は、先生によって判断が分かれることもあります。
当院では、現在のお子さまの成長状態を見た上で、改めて客観的にアドバイスいたします。 - Qもし治療を始めたくない場合、すぐに断っても大丈夫ですか?
- Aもちろん大丈夫です。
当院では無理に治療をおすすめすることはありません。
「まずは話だけ聞きたい」という方も、お気軽にご利用ください
お子さまの未来のために、今できることを。

川崎市のクドウデンタルクリニックでは、成長期のお子さまを対象にした咬合育成に力を入れています。
大人になってから矯正治療が必要になるリスクを減らし、自然で美しい歯並び・正しい噛み合わせへ導くためには、「成長を利用した早めのサポート」がとても大切です。
当院では、拡大床(あごの成長を促す装置)を用いた矯正や、舌の癖・口呼吸などの悪習慣の改善指導も含め、トータルでお子さまの口腔育成をサポートしています。
また、矯正専門医(大学病院矯正科所属)が診療にあたり、一人ひとりのお口の状態に合わせた適切な診断・治療をご提供しています。
「矯正が必要かどうか分からない」
「他院ではまだ様子見と言われたけれど心配」
そんな方も、まずはお気軽にご相談ください。
大切なお子さまの成長に合わせた、ベストなタイミングと方法を一緒に考えましょう。
「咬合育成」とは?

子どもの矯正歯科で大切な考え方が「咬合育成(こうごういくせい)」です。
これは、単に歯並びを整えるための矯正治療ではありません。
咬合育成とは、「成長発育の過程に合わせて、正しいかみ合わせ・きれいな歯並びへと導くこと」を目指す治療です。
子どもの骨格やお口の成長は、日々変化しています。
この成長の力を最大限に活かし、必要に応じて小さなサポートを加えることで、将来、できるだけ自然な歯並び・噛み合わせを目指すのが咬合育成です。
咬合育成で大切にしていること
成長を味方につける
自然な歯並び・噛み合わせを育む
できるだけ負担の少ない治療を選択する
大人になってから本格的な矯正治療をする場合と比べ、子どものうちに咬合育成を行うことで、治療期間が短く済んだり、抜歯を避けられる可能性も高まります。
なぜ、子どものうちから矯正を考えるの?

「乳歯はいずれ抜けるから、歯並びは気にしなくていい。」
そんな風に思っていませんか?
実は、乳歯の歯並びや噛み合わせは、将来の永久歯の歯並びに大きな影響を与えます。
例えば…
顎が小さいままだと、永久歯がきれいに並ぶスペースが足りなくなってしまう
噛み合わせがずれていると、顔の左右のバランスに影響が出る
舌や口周りの筋肉の使い方が悪いと、歯並びが崩れやすくなる
こうした問題は、小児期にしかできないアプローチでしか改善できないこともあります。
つまり、子どものうちに正しい土台を作ることが、将来のお口の健康に直結するのです。
当院では「拡大床」を使用した矯正も行っています

クドウデンタルクリニックでは、咬合育成において「拡大床(かくだいしょう)」と呼ばれる矯正装置を積極的に活用しています。
拡大床(かくだいしょう)とは、あごの骨(特に上あご)をゆっくりと広げて、将来的な歯並びや噛み合わせを整えるために使う、取り外し可能な矯正装置です。
まだ骨の柔らかい成長期のお子さまに使うことで、自然な発育を促しながら、歯がきれいに並ぶスペースを作り出すことができます。
拡大床は、いわゆる「ワイヤーで歯を引っ張る矯正」とは違い、あご自体を広げることで問題を根本から改善しようとする、とても理にかなった治療方法です。
拡大床の特徴
成長を味方にできる
まだ成長段階にある子どもだからこそ、骨の発育を促す拡大床が効果的です。
大人になってからでは難しい骨格レベルの改善も、無理なく目指せます。
抜歯のリスクを減らせる
歯が並ぶスペースをあらかじめ確保することで、将来的に歯を抜かずに矯正できる可能性が高まります。
取り外しができる
食事や歯みがきのときには取り外せるため、虫歯リスクが少なく、衛生的に使えます。
痛みが少ない
1日にほんのわずかずつ力を加えるため、大きな痛みを感じることはほとんどありません。
拡大床の仕組み

拡大床は、歯列の中央部分に「拡大ねじ(スクリュー)」がついており、これを親御さんが専用のキーで少しずつ回していくことで、装置が少しずつ広がり、それに伴ってあごの骨もゆっくり広がっていきます。
装着時間は基本的に1日12時間以上が目安、平均的な治療期間は半年〜1年程度です。
また、拡大が終わった後も、すぐには外さずに数か月間は「保定期間」として、広げたあごを安定させるために装着を続けます。
拡大床を使うと、こんなメリットがあります
歯並びだけでなく、「顔立ち」にも良い影響がある
顎のスペースを確保できるため、永久歯がきれいに生えやすくなる
口呼吸が改善し、健康面にもプラスに働く
咀嚼(そしゃく)機能が向上し、消化や発音がスムーズに
あごの成長を促すことで、将来の大がかりな矯正治療を避けられる場合がある
将来的に歯を抜かずに矯正できる可能性が高まる
特に最近は、
柔らかい食べ物中心の食生活
スマホ・ゲームによる猫背
口呼吸
など、あごの成長不足を招きやすい環境が増えています。
拡大床は、単に「歯を並べる」ためだけでなく、お子さまの体全体の健やかな成長を支えるためにも、とても大きな役割を果たしてくれるのです。
治療開始時期は? 治療期間は?
矯正治療に関して多くのご相談をいただくのが、「いつから始めたらいいですか?」というご質問です。
治療開始の目安
一般的には、6〜10歳頃、「永久歯への生え変わりが始まったタイミング」から治療を検討することが多いです。
ただし、お口の状態によって最適な開始時期は異なります。
下記のようなケースでは、もっと早期(3〜5歳ごろ)に介入が必要になることもあります。
骨格の問題(受け口・出っ歯など)が強い場合
指しゃぶり・舌癖などの悪習癖が強い場合
乳歯列の段階で明らかにスペースが足りない場合
治療期間は個人差が大きい
数ヶ月で終了するケースもあれば2〜3年かけてじっくり成長をサポートするケースもあります。
大切なのは、お子さま一人ひとりに合ったタイミングで、最適なサポートをしていくことです。
当院では、矯正専門医による診断・治療を行っています
クドウデンタルクリニックでは、矯正専門医(大学病院矯正科所属)が、お子さまのお口の状態を丁寧に診断し、治療計画を立てます。
大学病院レベルの専門的な知識と技術
成長を見越した長期的な視点での治療提案
精密な診断のために歯科用CTを使用
保護者の方へのわかりやすい説明と情報共有
保護者の皆さまにも納得いただいた上で、治療を進めることを大切にしています。
疑問点や不安なことは、どんな小さなことでも遠慮なくご相談ください。
「うちの子、矯正が必要なの?」と迷ったら

「歯並びが少しガタガタしているけど、今すぐ治療すべきなのか」
「自然に治るかもしれないし、様子を見た方がいいのか」
そんな風に迷われる親御さんはとても多いです。
そんなときは、まず一度、検診にお越しください。
当院では、無理に矯正をおすすめすることはありません。
現状をきちんと診断し、今すぐ治療が必要なのか、経過観察でもよいのか、習癖改善やトレーニングから始めるべきかなど、それぞれのケースに応じた最適なプランをご提案いたします。
よくあるご質問(Q&A)